今回はダーツ上達を妨げる要因について解説していきたいと思います。
皆さんは『成功はアート、失敗はサイエンス』という言葉をご存知ですか?
この言葉はメガネの製造販売会社OWNDAYS(オンデーズ)の社長である田中修治氏の名言です。彼はこの言葉で、成功は再現性がなく芸術のように説明しづらいものである一方、失敗は科学のように原因が明確で再現性や法則性があると説いています。
ダーツに置き換えても同様で、投げ方にはいろいろなパターンがあり正解はありませんが、やるべきではない行動があります。今回はそんなダーツ上達を妨げる要因を3つ解説していきたいとおもいます。
目次
ダーツ上達を妨げる要因その① ブルに手を伸ばす

初心者の方へのアドバイスでよくある1つです。
”ブルに手を伸ばす”このアドバイス通りに行おうとすると、
ターゲット近くでダーツを離す(リリースが遅い)→力を入れないと届かない→力んだリリース
となるのでスローが安定しません。腕がすぐに疲れてしまっている人はこのようなスローを無意識にしてしまっている人もいるでしょう。
リリース(ダーツを離す)のはあくまでテイクバック(最下点)からすぐの肘が60度程度の位置となります。
以上より、ブルに手を伸ばすは上達にはつながるとは言えませんね。
ダーツ上達を妨げる要因その② 下半身を固定する

次に”下半身を固定する”です。
『土台をしっかりすることで、上半身が安定するから下半身を固定したほうが良い。』
こちらもよくアドバイスをしているのをききます。股関節をロックしたり、膝や腰を固定したり色々なフォームがあり、人それぞれそのやり方でうまくいっています。
問題なのはそのアドバイスしてくれた方の感覚とみなさんの感覚が同じかどうか。当然ながら人ぞれぞれの骨格や筋力、また下記4スタンス理論ごとの体に適した使い方があります。
ヒトは、誰もが共通の目的をもった動作を遂行するために
4スタンス倶楽部 https://www.4stance.com/4stance03.html より引用
『軸』を操作している
『軸』を有効に使うことによって、
ヒトの身体能力を最大限に発揮することができる
『軸』の作りかた、操作のしかたは、
1種類ではなくヒトのタイプによる
下半身を固定するというやり方があっている人もいれば、全く合わない人もいるのです。
そうなると、
地面からの力をうまく体幹まで伝えられない→連動性がなくなる→ダーツに力が伝わらない
このように陥ってしまいます。
また下半身が動いていないようにみえても体幹のバランスや重心はかなり動いていたりするため、下半身を固定するという意識は上達の妨げになる可能性が高いです。
ダーツ上達を妨げる要因その③ 肘を固定する

最後に”肘を固定する”です。
これは実は僕も昔試していたことがあります。ダーツのアドバイスとしてもっとも使われていたのではないかと思います。(現在でも使われていると思います)
肘固定とはテイクバック、テイクバックからの切り返しの2種類のことをさしております。
こちらもさきほどの骨格や筋力、4スタンス理論などの個々の違いにより肘の動きが変わってきますし、肘は大小ありますが必ず動きます。(跳ね上がる動きをします)
肘を無理に固定しようと意識すると、
腕が力んで固くなる→連動性がなくなる→ダーツに力が伝わらない
さきほどの下半身固定と同様にダーツに力を伝わらない状態になり、あっていない人に特にとても苦しいフォームとなります。最悪イップスにもなります。
まとめ
以上、ダーツ上達を妨げる要因の代表的なものを3つ解説させていただきました。
ダーツバーで投げていると、ありがたくもアドバイスをしてくれる常連さんがいて、なるほど。このようにすれば良いんだと信じて実践することもあると思います。
決して悪いことではありませんし、そのアドバイスをしてくださった方も善意で教えてくださっていると思いますが、人ぞれぞれで体の動かし方、使い方はことなるので、上記にあげたようなアドバイスについては鵜呑みにせず、たくさん練習をして、自分の投げやすいフォームを模索すること。
これが結果的にもっとも上達に近くなる方法だと思います。(もちろん楽しくダーツするのが一番です)
最後に今回の内容をまとめます。
- ダーツ上達を妨げる要因その① ブルに手を伸ばす
- ダーツ上達を妨げる要因その② 下半身を固定する
- ダーツ上達を妨げる要因その③ 肘を固定する

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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