ダーツのスタンス(立ち方)の重要性について

ダーツを持って投げようと思った時、意外と軽視されがちなスタンス(立ち方)。

スタンスはダーツにおいて基礎であり、とても重要です。

今回はダーツ歴12年の私がダーツのスタンスの重要性について解説していきたいと思います。

今回の記事を読めば初心者の方が、まずスタンスで何を意識すればよいか理解できると思います。

結論、スタンスがしっかりしていればブレずに楽にダーツを飛ばせます。

興味があれば、是非最後までお読みいただけると幸いです。

目次

狙い方や腕の振りよりも、まず足元を見直そう

ダーツの上達を目指し始めると、多くの人が「狙い方」や「投げ方」に意識を向けるようになります。

ブルをどう狙うか、肘の位置は合っているか、リリースのタイミングは正しいか。
インターネットや動画には、参考になる情報が数多く存在しています。

しかし、そうしたポイントを意識しているにもかかわらず、「なかなか安定しない」「思ったように飛ばない」と感じている人も多いのではないでしょうか。

その原因として、意外と見落とされがちなのがスタンス(立ち方)です。

ダーツは小さな動きで投げるスポーツのため、
「足はそれほど重要ではない」と考えてしまいがちです。しかし実際には、スタンスはフォーム全体を支える非常に重要な要素です。

建物で例えるなら、フォームや狙いは建物の上部構造、スタンスはそれを支える基礎部分にあたります。
基礎が不安定な建物が長く安定しないように、
ダーツもスタンスが不安定な状態では安定した投球は望めません。

ダーツの力は下から上へと伝わっていく

ダーツを投げるとき、多くの人は「腕で投げている」と感じています。
確かに、ダーツをリリースするのは指や手首であり、腕の動きが重要なのは間違いありません。

しかし、力の伝わり方を整理してみると、
ダーツは腕だけで投げているわけではないことが分かります。

ダーツの力の流れは、

床 → 足 → 下半身 → 体幹 → 肩 → 肘 → 手首 → ダーツ

という順序で、下から上へと伝わっていきます。
この流れの最初にあるのが、スタンスです。

スタンスが安定していると、
地面をしっかり踏みしめることができ、

体全体で力を受け止めながら投球動作に入ることができます。
その結果、無理に腕に力を入れなくても、
ダーツは自然と前へ飛んでいきます。

一方で、スタンスが不安定な状態では、
足元で力を受け止めきれず、

途中で力が逃げてしまいます。
その結果、
「もっと強く投げなければならない」と感じ、
腕や手首に余計な力を加えてしまいがちです。

これが、

・力を入れているのに飛ばない
・毎回飛び方が変わる
・高さや左右が安定しない


といった悩みにつながっていきます。

スタンスが崩れると、フォーム全体が崩れていく

スタンスが不安定な状態で投げ続けていると、
フォーム全体にも少しずつ悪影響が現れます

足元が安定していないと、
体幹で姿勢を支えることができず、
無意識のうちに肩や腕でバランスを取ろうとします。
この動きは自覚しにくく、本人は「いつも通り投げているつもり」でも、
実際には毎回フォームが変わってしまいます。

その結果として、
・肩が入りやすくなる
・肘の位置が一定しなくなる
・リリースポイントが毎回ずれる

といった現象が起こりやすくなります。

特に多いのが、
「調子の良い日と悪い日の差が大きい」という悩みです。これは技術の問題というよりも、
スタンスの再現性が低いことが原因になっているケースが少なくありません。

毎回立ち方が微妙に違えば、
その上に乗るフォームも安定しないのは当然と言えるでしょう。

「力が足りない」のではなく、「支えきれていない」

ダーツが届かない、飛びが弱いと感じると、
「腕の力が足りないのではないか」と考える人も多いかもしれません。
しかし、ダーツにおいて筋力不足が原因になるケースは実はそれほど多くありません。

多くの場合、問題なのは
出した力をスタンスで支えきれていないことです。

スタンスが安定していれば、
ダーツに力を伝えられるため
少ない力でも十分にダーツは飛びます。

逆に、スタンスが不安定な状態では、
どれだけ力を出しても、その力はうまくダーツに伝えれいるとはいえないでしょう。

これは初心者だけでなく、
ある程度投げられるようになった中級者にも当てはまるポイントです。


「最近、力感と飛びが合わない」と感じたときは、フォームを疑う前に、一度スタンスを見直してみることをおすすめします。

初心者は「正解の形」よりも安定感を優先する

スタンスについて調べると、
オープンスタンス、スタンダートスタンス、クローズドスタンスなど、
さまざまな立ち方が紹介されています。
足の角度や幅についても、細かい解説が多く見つかります。

しかし、初心者の段階で
「これが正解のスタンスだ」と決めつける必要はありません。

まず大切なのは、
安定して立てているかどうかです。

チェックしてほしいポイントは以下の通りです。

両足でしっかり地面を踏めているか
・投げる前から体がふらついていないか
・投げ終わったあともバランスが崩れていないか
・毎回同じ立ち方を再現できているか

これらが満たせていれば、
スタンスとしては十分に良い状態と言えます。

スタンスは、ダーツを投げるための「台」のようなものです。
多少形が違っていても、
安定した台の上であれば、その上の動きは自然と安定します。

力を入れたときほど、スタンスの重要性は増す

スタンスの重要性が特に表れやすいのが、
「しっかり投げよう」と力を入れたときです。

軽く投げているときは問題がなくても、
力を入れた瞬間に体が流れたり、バランスを崩したりする場合、
それはスタンスが力を受け止めきれていないサインです。

安定したスタンスが作れていれば、
力を足してもフォームは崩れにくくなります。
これが「楽に飛ぶ」「安定して飛ぶ」という感覚につながっていきます。

まとめ:スタンスはダーツ全体を支える基礎

ダーツは腕だけで投げるスポーツではありません。
スタンスという土台があるからこそ、力は正しくダーツに伝わります。

狙いが安定しないとき、
フォームを変えても成果が出ないとき、
調子の波が大きいと感じたときは、
一度立ち止まって足元を見直してみてください。

しっかり立てているか。
・同じスタンスを毎回作れているか。
・力を受け止められているか。

スタンスが整えば、
無理に力を入れなくても、
ダーツは自然と前に飛び、安定した軌道を描くようになります。

上達への近道は、派手なテクニックではなく、
地味でも確実な「土台づくり」にあります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次